究極召喚と究極召喚獣
究極召喚は『シン』を倒せるただ一つの方法として寺院が民衆に説いている、『シン』を倒す力を持った召喚獣を呼び出す秘法である。使用すると召喚士は必ず死ぬとされ、召喚士は自らがもたらすナギ節を見ることができない。
エボンの教えでは、初代『シン』を倒した「ゼイオン」が究極召喚獣の祈り子であり、それを召喚することが究極召喚であると説いているが実際は全く異なり、究極召喚獣の祈り子を作り出す業を持った可能とするユウナレスカが、召喚士と強い絆を持つ者を召喚獣の祈り子とすることで習得される。
究極召喚及び究極召喚獣は、基本的な仕組みは一般の召喚と同じであるが、その発動のためには召喚士と祈り子の間に強い絆が必要であり、絆を持たない者たちでは発動できない点が一線を画す。召喚士がガードを連れて寺院を巡り修練を積む旅も、本当の意味はガードとの間に強い絆を作り、ザナルカンドにてその召喚士がガードを一人選びユウナレスカによってその魂を究極召喚の祈り子にしてもらうための物と言える。
召喚士と祈り子の強い絆によって得られる究極召喚の力により、召喚士と同調した究極召喚獣は幻光体を分解する力を得て、『シン』の中心にいるエボン=ジュの魔力により結合された『シン』を形作る幻光虫の結合を解除し分解、『シン』を倒すことができる。しかし、エボン=ジュはその途端に『シン』を分解した究極召喚獣に乗り移り新たな『シン』に作り変え、究極召喚獣と同調していた召喚士はその反動で命を失う事となる(つまり、究極召喚の使用による召喚士の死亡の直接的な原因は、究極召喚のその物ではなくエボン=ジュにある)。よって究極召喚と究極召喚獣自体は『シン』を倒すと同時に新たな『シン』を招く物であり、究極召喚で『シン』(正確にはエボン=ジュ)を完全に倒す事は出来ないのだが、召喚士には当然ながらこのことは知らされておらず、寺院関係者でも完全な形で知っている者はいない。
なお、ある者の究極召喚用に作られた祈り子を利用して他の者が通常の召喚魔法として用いることも、本人の究極召喚獣であっても絆の力を付加せずに通常の召喚魔法として使うことも可能である(どちらのケースも、本編ではアニマを召喚する際に発生する。前者はユウナやベルゲミーネが使う場合が、後者はルカでシーモアが呼んだ場合やティーダ達とシーモアが初めて戦う場合が該当する)。これらの場合においては『シン』にさえ打ち勝つ幻光体を分解する力を発揮することもなく、もちろん召喚した者が死ぬこともない。
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